家庭にはエアコンやファンヒーターのほかにも、いろいろな冷暖房器具が使用されています。どの器具もムリのない正しい使い方をするのが基本ですが、手入れ次第で故障を防いだり、長持ちの度合いも変わってきます。このページでは、エアコンやファンヒーターなど冷暖房器具を掃除方法を紹介しています。シーズンがきたらすぐ使えるように手入れをしておきましょう。
エアコン掃除の方法
エアコンは部屋の空気を吸ってろ過するので、ホコリがたまりやすく、フィルターなどが汚れていると冷暖房の効率が悪く、10%程度の電気代がロスすると言われています。普段からこまめに手入れする習慣をつけましよう。部屋掃除の際に、化学ばたきや化学雑巾で本体のホコリをはらい、吹き出し回は隙間ノズルをつけた掃除機でホヨリを吸い取ります。においが気になる場合は、エアコン用の防カビ消臭スプレーを。
「自動そうじ機能」のあるエアコンはフィルターや本体内部を自動で掃除する機能がついていますから、リモコン操作で簡単に掃除ができます。取扱説明書に従って行なってください。
12週間に1度はフイルターの掃除
「自動そうじ機能」のないエアコンは、2週間に1度、フィルターの掃除をします。まず新聞紙を床に敷き、エアコンの前カバーをはずしてフィルターを取り出します。新聞紙の上にフイルターを置き、隙間ノズルをつけた掃除機で網目を傷つけないようにこすりながらホコリを吸い取ります。これで十分キレイになります。汚れがあるときは、住宅用洗剤を入れた水に10分程度浸し、スポンジで汚れをこすり落とします。水ですすいでから乾いたタオルかペーパータオルで水気を取り、陰干ししてよく乾かしてからセットします。ただし、水洗いできないフィルターもあるので、取扱説明書で確認することが必要です。
シーズンの終わりの手入れ
シーズンの終わりにはフィルターを洗剤で洗うとともに、本体やリモコンも掃除します。フィルターをおおっているカバーの溝部分のホコリをブラシでかき出して掃除機で吸い取り、外側全体を薄めの住宅用洗斉剤液で固くしぼった雑巾で拭き、そのあと水拭き、カラ拭きします。機械内部を乾燥させるために、2時間程度は送風運転します。
室外機も砂や土ボコリで汚れやすいので、シーズンの始め、終わりには、ホコリをはらい水洗いするといいでしょう。サビの出やすいネジ部分などには防サビ剤を塗っておきましょう。
扇風機を掃除する方法
扇風機はシーズンが終わったときに、分解手入れするのが合理的です。まずガードネットを取り、ガードをはずします。羽根は心棒にかぶせてあるキャップを羽根の回転と逆にひねってはずします。ガードと羽根、本体の汚れは、薄めた住宅用洗剤液で固くしぼった雑巾で拭き、そのあと水拭き、カラ拭きして仕上げます。汚れがひどいときは洗剤液をつけたスポンジで洗い落とし、よくすすいでから水気を拭き取ります。モーター軸(羽根のさし込み軸)にサラダ油かミシン油を塗ります。
暖房器具の掃除の方法
ファンヒーターを掃除する方法
本体表面や裏側、温風吹出回は掃除機でホコリを吸い取ります。油や汚れは薄めた住宅用洗剤液で固くしぼった雑巾で拭き、そのあと水拭き、カラ拭きします。燃焼。温風空気取入ロフイルターは取りはずして掃除機でホコリを吸い取るか、汚れがひどいときは洗剤で洗います。よく水ですすぎ、乾かしてから取り付けるのがポイント。また、給油タンク受けは灯油に水やゴミが混入することがあるので、取り出して新聞紙の上などで逆さにして水やゴミを取ります。
石油ストーブを掃除する方法
汚れがひどい箇所は台所用洗剤で汚れを落とします。置き台や置き台内部にホコリがたまると異常燃焼の原因になるので、1シーズンに1~ 2回は点検して掃除します。芯の先端にタールやカーボンが付着するとニオイがしたり点火しにくくなるため、手入れが必要です。給油タンクを空にして本体にセットし、点火して燃焼させ、自然に火が消えるまで(約1時間)燃やし切ります(カラ焼き)。そのあと、芯のススを取り除きます。カラ焼きは換気のよい戸外で行ないます。
電気ストーブを掃除する方法
反射板が汚れていると熱効率が1~ 2割低下しますので、汚れに気づいたら柔らかい布で拭いて、いつもピカピカにしておきます。汚れがひどいときは住宅用洗剤液で固くしぼった布で拭き取ります。化学雑巾を使う場合は、注意書に従ってください。発熱管(ヒーター)と両端の端子部分はカラ拭きします。汚れがひどいときは、液体クレンザーをスポンジにつけて拭き、乾いた布で拭き取ります。
ホットカーペットを掃除する方法
収納時にはカーペットに掃除機をかけてホコリを吸い取ります。付着したゴミや食べ物の汚れがある箇所は住宅用洗剤液で固くしぼった布で汚れを拭き取ります。また、操作部はカラ拭きし、コネクターのホコリは掃除機で取り除きます。
こたつを掃除する方法
掘こたつは床の一部を切り、そこにこたつを取りつけ、腰掛けて暖を採るスタイルです。使用期間中は1週間に1度は堀の中のホコリを掃除機で取り除きます。また、月に1~ 2度は掘こたつの中のホコリも掃除機で取り除きます。本体表面の汚れは、乾いた布で拭くか、薄めた住宅用洗剤液で固くしぼった布で拭き取ります。手入れ後は十分に乾いてから使用します。
電気毛布を掃除する方法
電気毛布はしわのまま使用すると低温やけどの原因になるため、1日1回は広げなおして使用します。1週間に1度は日光干しし、汚れがひどいときやシーズンの終わりには洗濯します。手洗いの場合はびょうぶだたみで押し洗いをし、柔軟仕上剤を使用して十分にすすぎます。
洗濯機の場合はコネクター受を毛布の内側に包み込んで折りたたみ、丸めてネットに入れ、洗濯方法は取扱説明書に従います。柔軟仕上剤を使用します。衣類乾燥機は使用せず、日当たりの良い場所に干しましょう。