和室は洋室に比べて繊細な素材で出来ている部分が多く、 時間がたつと傷みやすいといった特徴があります。 そのため、どういう風に手入れをすればいいのか、分からないという人も多いと思います。
畳は特徴を把握しておくと掃除は楽になります。この記事では、和室を簡単に掃除するコツやプロにお願いするほどでもないけれど、ちょっと気になる傷や汚れを補修する方法を紹介します。
畳掃除は掃除機がけとカラ拭きが基本
イグサでできた畳は、極端に水を嫌います。水分を吸収すると汚れがつきやすく、カビの原因にもなり早く傷みます。普段の手入れは、ほうきや掃除機をかけるだけでOK。週に1度程度はカラ拭きします。しかし化学雑巾は禁物です。畳の表面に油が残り、ホコリを呼んでしまいます。畳掃除のポイントは畳を傷めないように目に沿って行なうこと。少し汚れてきたら晴天の日を選び、お湯か住宅用洗剤の薄め液で固くしぼった雑巾で目に沿って拭きます。雑巾は数枚用意してキレイな面で拭き、カラ拭きしてよく乾燥させるのがコツです。
また、畳を水拭きするときは、バケツ1杯分の水に対し酢をおちょこ1杯分入れた酢水で、固く絞った雑巾で拭きますと、汚れが良く落ちますし除菌効果もあります。畳は水分を嫌いますので、水拭きの後は乾拭きも忘れずに行なってください。
畳のヘリの掃除の仕方
畳のヘリの掃除の仕方は、古歯ブラシに台所用洗剤をつけてこすって落とします。そのあとお湯で固くしぼった雑巾で洗剤分を拭き取り、カラ拭きして仕上げます。ヘリにカビが生えたときは、消毒用工タノールをスプレーし、軽くたたいて取ります。
春と秋の晴天の日には日光干しをしましょう。裏返した畳2枚1組を山形にして立てかけて干すと良いでしょう。
畳を長持ちさせる仕方は、約3年サイクルで裏返しと表替えをしましょう。
畳の手入れの仕方
畳の目詰まりした時の手入れの仕方
畳の目の中に、ゴミやほこりなどが入り込んで、詰まってしまった場合は、あら塩を使います。あら塩を詰まったところにふりかけ、塩のまわりをたたいてやると、ゴミが浮き出てきます。後は念入りに掃除機をかけてやりましょう。
畳のへこみを直す手入れの裏技
家具やテレビなど、長期間、同じ場所に置いていると、畳がへこんでしまうことが、よくあります。そんなへこみを直すには、アイロンを使用します。
畳のへこみ部分に固くしぼった濡れタオルをあて、アイロンで蒸しますそうすると、へこんだ部分が膨らんできます。部屋の風通しをよくし、晴れた日の午前中、湿度の低いときに行うのがこつです。
畳の黄ばみを漂白する裏技
日焼けによって黄ばんだ畳を漂白するには、みかんの皮の煮汁を使います。みかんの皮5つ分ぐらいを1リットルの水で15分ぐらい煮ます。冷ました後、煮汁をこし、その煮汁を使って雑巾を固く絞り拭きます。畳の表面を傷めないように、目に沿って雑巾がけをするのがコツです。
黄ばみの予防は、バケツ1杯分の水に対し酢をおちょこ1杯分入れた酢水で、固く絞った雑巾で、拭きます。張替えをしなくても案外きれいになる
黄ばんだ畳を復活させる裏技
畳の古くなってくると、黄色く変色してしまいます。そんな黄ばんだ畳を緑色に復活させるのが、抹茶です。お湯で溶いた抹茶を雑巾に含ませ固くしぼって畳を拭きます。新品同様とまではいきませんが、多少緑色が復活します。
焼け焦げを目立たなくする裏技
焼け焦げが小さい場合は、焦げ部分を台所用の漂白剤を5倍ぐらいに薄め、焦げ部分を漂白します。
焦げが大きい場合は、金たわしで焦げ部分をこすり取ります。こすった部分がささくれた状態になるので木工用ボンドを水で十倍ぐらいに薄め、ささくれ部分の目に沿って、ボンドを塗ります。
クレヨンの落書きを取る裏技
畳にクレヨンがついてしまった時は、歯磨き粉を使います。歯ブラシに歯磨き粉をつけ、畳の目に沿って、クレヨン汚れを磨いてやります。
ある程度、磨いたら汚れが浮き出てきますので、歯磨き粉をぬぐいとり、乾燥させます。さらに乾いた歯ブラシで再度、目に沿って磨いてやると汚れが浮き出てきます。
赤ちゃんやペットの尿がついたときの手入れの仕方
畳に、赤ちゃんやペットの尿が発見したときは、すばやく乾いたタオルなどで吸収させます。そして念入りに水ぶきしましょう。臭いが染み付いてしまった時は、酢をかけて水拭きすると、取れる場合があります。どうしても臭いが取れないときは、逆性せっけんを1000倍ほどに薄めて水拭きします。最後は乾拭きを忘れないで下さい。
畳にインクをこぼした時の手入れの仕方
インクや墨汁を畳にこぼしてしまった時は、こすらずにキッチンペーパーなどで、インクを吸い取ってから、牛乳を染み込ました雑巾でたたき拭きをするときれいになります。万が一、染みになった時は、漂白をしましょう。