家具の掃除と手入れの方法

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部屋を大掃除するときは、家具もきれいにしておきましょう。家具についた油汚れや手垢は、時が経てば「こんなに汚れてたの?」と思うほど汚れが目立ってきます。また、手入れを怠ると劣化を早めてしまうこともあります。

家具は何年も使うものなので、清潔な状態にしておくことが大切です。この記事では、快適な暮らしに欠かすことができない家具の掃除と手入れの方法を紹介します。

家具を掃除する方法

家具についたほこりや手あかは、長期間放置せずに、こまめに掃除することで家具を長持ちさせます。特にテーブルやイスは食べこぼしがこびりつく前に、きちんと掃除をしましょう。塗装をしている家具は、固く絞った布で水拭きするのが基本です。

皮製や天然木の家具は、基本は乾拭きをします。しかし汚れが目立ってくると、乾拭きには限界があります。そうなると、素材によって手入れの仕方が変わりますので、素材別の掃除方法を覚えておきましょう。

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塗装家具を掃除する方法と裏技

塗装仕上げの家具は、傷がつきにくく手入れが簡単です。普段の掃除は、化学ぞうきんで拭くだけで、きれいになります。ひどい汚れは、中性の洗剤を溶かした水で固く絞ったタオルで拭くときれいになります。

白塗りの家具は、時がたてば黄ばんできますが、軟らかい布に歯磨き粉をつけて磨くと、ある程度、白さが戻ります。磨いた後は、水拭きも忘れずに行ってください。

ニス塗家具を掃除する方法と裏技

ニス塗家具の普段の掃除は、やわらかい布で乾拭きをします。こうすると、美しい光沢をいつまでも保つことができます。尚、化学ぞうきんやグリコール入りのクリーナーを使用しないでください。化学反応を起こして、つやがなくなってしまうことがあります。

ニス塗のテーブルに熱いお湯をこぼしたり、熱いカップを直に置くと、白っぽくなることがあります。この白いしみを目立たなくするには、布に消毒用アルコールを浸し、円を描くように磨いてあげます。何度か繰り返すと、ほとんど目立たなくなるくらい消すことができます。

化粧合板家具を掃除する方法と裏技

化粧合板家具の普段の掃除は、化学ぞうきんで拭くだけで、きれいになります。汚れが目立ってきたときは、中性の洗剤を溶かした水で固く絞ったタオルで拭くときれいになります。仕上げは洗剤分を水拭きで取り除いてください。

さらにひどい汚れの場合は、グリコール入りのクリーナーを布につけて拭きます。とくに取っ手まわりなど汚れがつきやすいので、そうしたところを中心に拭いてください。仕上げはお湯で固く絞ったタオルで拭けば、見違えるほどきれいになります。尚、あまり強く力を入れすぎると、表面のプリントがはげてしまう恐れがありますので注意が必要です。

木製家具を掃除する方法と裏技

木製の家具などの汚れは、手垢やほこりなどが付着し、つやがなくなったようになることがほとんどです。ふだんの掃除は、乾いた布でから拭きをしてホコリをつけないのがコツです。汚れてきたら、薄めの住宅用洗剤で拭き、水拭き、カラ拭きして水気をすっかり取り除きます。頑固な汚れがつかないようにしておきましょう。

取っ手や引手のまわりは汚れがつきやすいです。汚れが目立ってきたらコーンスターチの粉で磨いてあげます。あらかじめ、ほこりなどを払っておき、柔らかい布にコーンスターチをつけて磨いてやれば、驚くほどつやつやになります。その他、つやを出すには、米ぬかも使えます。

ビニール張り家具を掃除する方法

ビニール張り家具の普段の掃除は、水拭きやから拭きだけで、きれいになります。ひどく汚れたときだけ、中性の洗剤を溶かした水で固く絞ったタオルで拭いてあげましょう。洗剤をひんぱんに使うと傷みやすいので注意してください。尚、直射日光の当たるところをクリームクレンザーで磨くとひび割れの原因になりますので、やめておきましょう。

布張り家具を掃除する方法と裏技

布張りのソファーなどに汚れがつくと厄介です。防水・防汚スプレーを前もってかけて使うと汚れがつきにくくなります。さらにカバーをかけて使うなどの工夫をすると良いでしょう。

布張り家具の普段の掃除は、掃除機をかけましょう。ブラシなどでほこりを浮かしながら吸い取るのがコツです。布張り家具を洗剤で拭くときは、色落ちしないかテストをしてください。目立たない箇所に洗剤をつけた布を押し付けて、3分後にタオルに色がつかなければ大丈夫です。洗剤拭きをした場合は、水拭きとから拭きも忘れずに行ってください。

レザー張り家具を掃除する方法と裏技

レザーソファーの掃除は乾拭きが基本です。革に水をつけると固くなったり、変色したりする原因になりますので、普段のお手入れは乾拭きを行ないましょう。そして、汚れがひどくなった時だけ、水拭きを行ないます。

水拭きだけでは、どうしても取れない汚れがあるときは、専用のクリーナーを少量布につけて拭きます。また、ウール洗い用の洗濯洗剤を薄めて使うこともできます。ウール洗い用の薄め液を使う場合は、雑巾は固く絞って拭きます。革製品は湿気を嫌いますので、乾拭きも忘れずに行いましょう。さらに仕上げには、レザー用のクリームを塗ってやると良いでしょう。

そして、このウール用の洗剤+レザークリームの代わりになるものが存在します。実はバナナの皮がその役目をするのです。あらかじめ、ほこり等を落としておき、バナナの皮の裏の白い部分で磨き、最後に乾拭きしてやるときれいに仕上がります。

籐製家具を掃除する方法と裏技

籐の家具は、日ごろのお手入れは乾拭きをします。隙間にほこりが目立ってきたときは、はけでほこりをかき出しながら、掃除機をかけます。簡単な汚れは、熱湯で固く絞ったタオルでふき取ります。それでも、だめなら中性の洗剤をつかいましょう。

黄ばみや黒ずみが出た場合は、薄い塩水をつけた固めのブラシでこすると、きれいになります。カラカラに乾いた状態の籐家具を磨くときは、最初に少し湿り気を与えてから磨かないと、籐が切れたり傷んだりしやすくなりますので注意が必要です。

天然の木製家具を掃除する方法

天然木の家具は、使うほど味わい深くなり愛着が湧くもの。普段の手入れは、化学ばたきでホコリをはらい、やわらかい布でカラ拭きします。水拭きは禁物です。汚れてきたら素材に合った手入れ方法で長持ちさせるのがコツです。

桐のタンスはカラ拭き以外はしないのがポイント。黒檀やかりんは、薄めの台所用洗剤液で固くしぼったタオルで拭き、カラ拭きします。チークやオーク材でツヤのあるものも同様です。ツヤ消しのものは洗剤で拭いたあと、水拭き、カラ拭きで仕上げます。けやき、桜、ならは、薄めの住宅用洗剤液で固くしぼったタオルで拭き、水拭き、カラ拭きして家具用ワックスで仕上げます。

タンスの引出しは湿気で固くなる

梅雨時など、タンスの引出しが固くなることがありますが、この原因は湿気です。そこで、この時期はタンスを壁から5~ 6センチ離し下にビニールを敷いて湿気を防ぐことが肝心です。引出しが固くなったら、引出しの縁や溝にロウソクを塗り、こすれた部分はサンドペーパーをかけます。時々は引出しを陰干しすることも大切です。

家具の傷には、クレヨンとマニキユアを塗る

大切な家具に傷がつくと大変です。傷がついてしまったら、家具の色に合わせてフェルトペンやクレヨン、絵の具などを傷ついた部分に塗り、上から透明のマニキュアを薄く塗ると目立たなくなります。高級家具は専門家に任せたほうがよいでしよう。

桐のタンスが汚れたら削り出しを頼む

桐のタンスは大事に使えば2代でも3代でも長持ちします。布製の力バーをかけるなどていねいに扱うのがポイントですが、長い間には傷もつきます。小さな傷や汚れが目立ってきたら、専門家に削り出しを依頼するとよいでしよう。新品同様になって戻ってくるはずです。 1つのタンスで2~ 3回の削り出しがきくと言われています。

家具を補修する方法

家具を補修する方法
家具を補修する方法

塗装仕上げの家具のキズを目立たなくする方法

塗装仕上げの家具にキズがついてしまった場合は、同じ色のクレヨンやフローリング用の補修ペンでキズを隠す事ができます。はげたところを塗りつぶし、その上から透明のマニキュアを塗りコーティングします。そうすれば、キズがほとんど分からなくなります。

ニス塗家具のキズを目立たなくする方法

ニス塗家具に傷が付いてしまったときは、同じ色のマジックインキで、はげたところを塗りつぶし、その上から透明のマニキュアを塗りコーティングします。そうすれば、キズがほとんど分からなくなります。

木製家具が凹んでしまったときの補修方法

木製家具の凹みキズを補修するには、木工用のパテを使って補修をします。キズのまわりにマスキングテープを貼り、ヘラで凹み部分にパテを充填します。このとき少しだけパテが盛り上がるように充填するのがコツです。

パテが乾いたら400番程度のサンドペーパーで表面をならします。仕上げは、きれいにパテの粉をふき取ったあと、水彩用の絵の具で着色をすれば完成です。

籐製家具を補修する方法

網目がほつれてきたときは、木工用ボンドで補修しましょう。尚、形がゆがんできたものは、熱湯をかければ元に戻す事ができます。上下を逆さまにして、上から熱湯をかけ、日光でよく乾燥させれば、張りが回復します。

家具についたシールをはがす方法

家具についたシールをきれいにはがすには、ドライヤーを使います。シール全体にドライヤーの熱風をあて、角を少しはがして、接着面に熱風を当てながら少しずつはがしていくと、きれいにはがすことが出来ます。

尚、ドライヤーの熱風を同じところに当て続けると、家具が変色してしまう可能性があるので、たまに外しながら熱風を当てるのがコツです。

クロゼットやたんすの臭い取り

クロゼットやたんすは防虫剤の臭いがしみつき、収納している洋服などにも臭いがしみついてしまうことがあります。そんなクロゼットやたんすの嫌な臭いを早く取りたい時は、牛乳を使います。

牛乳をコップ一杯、沸騰させてクロゼットやたんすの中に入れておきます。3時間程すれば、臭いは取れているでしょう。

重い家具を動かす方法

重たい家具を移動させたい時は、まず引き出しなどを全部取りはずし、少し持ち上げた所で下にダンボールを敷きます。そしてダンボールごと滑らすように移動させると、簡単に動きます。

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