サラダボウルや大皿に盛りつけられたサラダは、見た目にも美しく、食欲をそそります。また、美容食としても人気があります。サラダということばは、もともとラテン語で塩という意味の「サル」から生まれたものですから、生野菜に塩をふりかけて食べたのが始まりです。今回は、サラダ野菜の上手な洗い方を紹介します
サラダ野菜の上手な洗い方
料理のなかでも、いちばん手軽なもののひとつかもしれませんが、おいしいサラダをつくるには、なんといっても、洗ったあとの水切りを十分にすることです。
レタスのじょうずな洗い方と水切りの方法
生野菜のサラダに欠かすことのできないレタスは、しんを包丁でくり抜いて、水道の蛇口の水を切り口に直接当てると、水が葉の間にしみわたり、葉もいたまないで、一枚一枚きれいにはがすことができます。
つぎに、大切な水切りですが、野菜の水切り用の道具がいろいろと出回っています。ざるを使って、よく振って水切りをしてもかまいません。しかし、少人数で少量のときには、レタスを乾いた布きんにくるみ、大きく三、四回、パッパッと振ると、簡単に水が切れます。この水切りを十分にしないと、なんとも水っぽいサラダになって、ドレッシングの味も引き立ちません。
レタスを器に盛るために、小さく切るときには、包丁は禁物です。包丁を使うと、切り口が包丁の金気と空気の接触によって酸化し、色が変わることがあるので、食べやすい大きさに、必ず手でちぎるようにしましょう。
もしも、レタスが残ったときには、しんの切り口のところに、ぬれたガーゼかティッシュペーパーを当てて、ポリ袋に入れ、冷蔵庫の下段で保存すれば長持ちします。なお、レタスを買い求める場合には、キャベツなどと違って、かたくしっかりと葉の巻いているものは、避けたほうがよいようです。ふっくらとしているものを、選ぶようにしてください。
トマトやきゅうりなどの果菜類
トマトやきゅうりなど果菜類と呼ばれる表面がツルッとした野菜は、水洗いもしやすいです。また、生食で食べることも多い食材なので、流水洗いをしっかり行いましょう。流水で全体のホコリや汚れが取れたら、ヘタやイボなど汚れが落ちにくいところを重点的に洗います。
葉物野菜の上手な洗い方
葉物野菜は、ボウルに水をたっぷり目にため、少し水につけておいたり、水の中でじゃぶじゃぶと洗うのが基本です。水が土で汚れたら一度かえて、最後にじゃぶじゃぶっと洗いましょう。
はくさいやキャベツの洗い方
葉っぱが重なり合っている、はくさいやキャベツなどの葉物野菜は、使う分だけ一枚ずつはがして、流水で丁寧に洗います。キャベツなどは氷水に少しつけておくと、葉がシャキッとします。ただし、ビタミンCやカリウムなど水溶性の栄養素は、長く水につけると失われてしまうので、冷水につけるのは10分ぐらいまでにしましょう。はくさいは、外の葉に農薬が残りやすいので、外側の葉一枚は捨てましょう。
ホウレン草や小松菜の洗い方
ホウレン草や小松菜などの葉物野菜は、葉っぱや根元についた土を落とすように洗います。ボウルに水をため、根元が水にしっかりつかるように野菜を立てた状態で10分ほど置きます。こうすることで、根元の土が落ちやすくなります。
さらに一度水をかえて、今度は上下に振るようにじゃぶじゃぶと洗います。葉っぱも水の中に入れて、左右に振るように洗いましょう。根元の土が気になるようなら、茎の間を広げるようにして流水を当てて洗えば、土がよく取れます。
洗いにくい野菜の洗い方
ブロッコリーやカリフラワーは形状がデコボコしていて、とくに汚れが落ちにくい野菜です。小房に分けてから、たっぷりの水にしばらくつけておきます。最後に流水に当てながら、ボウルの中の水でブロッコリーを振るうようにしっかり洗います。
また、重曹を使って洗うのも一手です。ボウルに大さじ2杯ほどの重曹をいれ、洗ってやりましょう。
根菜類の洗い方
根菜類は、くぼみの部分に泥や汚れが溜まりやすいので、野菜専用のたわしやブラシを使って流水で1つずつ丁寧に洗いましょう。
- にんじん・・・にんじんは手を使って一本ずつ、流水で洗うようにしましょう。
- ごぼう・・・白くむけるまでたわしなどで強くこすり過ぎてしまうと、風味や旨みが損なわれてしまいます。たわしで軽めに、土を落とす程度に洗います。
- じゃがいも・・・たわしなどで洗うといいでしょう。とくに皮も一緒にいただく場合は、より丁寧に土を落としましょう。
- さつまいも・・・すでに土が落とされている場合も多いので、表面を傷つけない程度に手で水洗いしましょう。くぼみに土が詰まっている場合は、たわしなどで優しく取り除きます。
- さといも・・・しばらく水に浸しておきます。こうすると、泥が落としやすくなります。たわしでよく泥を落とし、ザルにあげて半乾きにしてから皮むきをすると、むきやすく、手もかゆくなりません。
- ながいも・・・10分ほど水に浸してから、水で洗います。
暮らしの知恵袋 野菜の裏技
知っているとちょっと便利になったり、いざという時に役立ったりする裏技や、生活の中で役に立つ知恵などを紹介します。
しなびたレタスを復活させる方法
しなびてしまったレタスを、シャキシャキに復活させるには、40度位のお湯に5分間浸けましょう。これは、レタスの細胞が活発になるようにした為です。レタスは気温20℃位場所で育っています。40度のお湯に漬けると細胞の働きが活発になります。
くっつかないきゅうりの輪切り
きゅうりを輪切りにする時は、包丁にきゅうりがくっついて切りにくい事があります。そんな時は、包丁の刃の下から1cmくらいの位置に、セロテープなどでつまようじを貼り付けます。すると、くっつかずに輪切りが出来ます。
白髪ねぎを簡単に作る裏技
根元を切り落とした京ねぎをおさえ、生け花用の剣山で引きます。そして、適当な長さに切り、冷水に浮かせます。尚、黄色の芯の所は取り除きます。すると、細くて綺麗な白髪ねぎが出来上がります。京ねぎの断面は、薄い層が波紋のように重なり合っています。そこを剣山で切る事で自然に細く、バラバラの白髪ねぎが出来るというわけです。
にんにくの皮を簡単にむく方法1
ゴム手袋をはめて、指でひねりると、簡単に剥けます。ゴム手袋は、摩擦の抵抗が大きく、にんにくを包み込むようにひねれるので、どのような形のにんにくでも簡単に剥けます。
にんにくの皮を簡単にむく方法2
にんにくの下の根元5mm位を切り落とし、電子レンジで1分間加熱します。そして、ニンニクの先を持って押し出すと、つるっと綺麗に身が出てきます。少しだけ使いたいとき、1カケ20秒、2カケ30秒、3カケ40秒位、加熱すれば良いでしょう。
にんにくの臭みを抜く方法
沸騰したオリーブ油の中にさっとにんにくを入れると、臭いが和らぎます。又、にんにくを丸ごとラップで包み、電子レンジで1分間加熱します。すると、臭いが和らぎます。
おくらの産毛のとり方
おくらの産毛を取るには、水洗いした後、塩でもんでやります。その後、熱湯でゆで、水にさらしてやりましょう。
根野菜のあく抜き方法
れんこんやごぼうなどの根野菜のあく抜きを行なう時は、酢を少し入れてみましょう。水200ccに対して小さじ1杯が目安です。ひと手間加えるだけで、上手にあく抜きができます。
ごぼうのさきがけの作り方
太いごぼうをさきがけする時は、先に縦に4,5本、切れ目を入れておきます。そして鉛筆を削るように、削ってやれば上手にできます。竹串などに刺して削ってやると良いでしょう。
山菜のあくの抜き方
わらびやぜんまいなどの、あくの強い山菜は重曹を使ってあく抜きをします。水1リットルに対し小さじ1ほどの分量で鍋に入れ、沸騰したらすぐに山菜を取り出します。そして冷水にさらし、再びゆで汁につけ込み、一晩置いておくとあくが抜けます。
ピーマンの種を取る裏技
ピーマンの種を取るには、ウイスキーのふたが便利です。ふたを回しながらピーマンのへたの部分にねじ込み、ピーマンの皮にめり込ませたら引き抜きます。するとヘタから種まできれいに取れます。
ぎんなんの殻のむき方
ぎんなんの殻を割るには、プライヤーを使うと便利です。溝にぎんなんをはさみ、軽く柄をにぎると簡単に割れます。中の薄皮は塩をひとつまみ入れた熱湯に付け込み、穴があいたおたまの裏側でこするようにすれば、剥がれてきます。
ぎんなんの薄皮を綺麗にむく方法
生の銀杏の殻をプライヤーで取ります。薄皮の状態にして、サラダオイルに浸します。そして、銀杏だけを取り出し、電子レンジで1分間加熱します。すると、冷めたら指で軽く押すと、つるっと簡単に薄皮が剥けます。これは、サラダオイルが銀杏に薄い膜を作り、レンジで熱せられた銀杏の水分が、外に出ようとしてもサラダオイルの膜にさえぎられ、破裂して薄皮が剥きやすくなるからです。
干ししいたけを美味しく戻す方法
干ししいたけを美味しく戻すには、売られている干ししいたけは乾燥機で作られたものが多いです。一度、日光に当てるように天日干しをしてやると、おいしくなります。
干ししいたけを戻すときは、ぬるま湯に砂糖をひとつまみ入れて戻してやると、戻りが早く、うまみが逃げません。
しなびた野菜の復活
葉野菜を保存していて、しなびてしまった時は、砂糖と酢を少々入れた水につけると、水だけの場合よりしゃきっとします。
パセリのみじん切りの作り方
パセリのみじん切りを作るには、コップの中にパセリを入れ、キッチンバサミで細かく切り刻むと簡単につくることができます。
パセリのみじん切りを簡単に作る裏技
軸を切り取ったパセリを、クッキングシートに載せて電子レンジで2分間加熱します。そして、軽くもみほぐせば、できあがり。色も風味も変わらず、スパゲッティやスープの飾りに重宝します。