ダニはカビと並んで怖い存在です。刺されてかゆいだけでなく、アトピー性皮膚炎の原因の多くはダニで、アレルギー性ぜんそく、鼻炎の原因ともなります。しかも生きたダニのほか、死骸やフンも人体に影響を及ぼします。
ダニは、じゆうたん、カーペツト、畳、寝具、ソフアなどに多く、繁殖条件は温度20~ 30度、湿度60~ 80%で、ホコリ、食品カス、人のアカやフケなど栄養分になるタンパク質があり、もぐり込めて産卵できる所に集まります。乾燥に弱く湿気に強いのが特性で、生息は防げませんが増やさないのがポイントです。このページでは、そんな怖いダニの退治方法とおすすめの防止対策を紹介しています。
ダニの退治方法とおすすめの防止対策
掃除機で吸い取りダニを退治
ダニ対策のひとつは、掃除機でホコリやゴミをよく吸い取ることです。ただし、しつこいダニを退治するには吸引力の強いタイプで念入りにかけるのがコツです。1平方メートル当たり5分間を目安に、長すぎると思うくらい徹底的にかけます。紙パツクにはダニやダニの死骸がいっぱいいます。こまめに捨てることを心がけましよう。
日光干しでダニを退治
ダニは熱と乾燥に弱いのが特徴です。ダニがもぐり込みやすい布団やクッション、ぬいぐるみなどは直接日光に当てて乾燥させます。黒い布をかぶせると熱吸収が高まり、より効果的です。ただし、表面が熱くなるとダニは中や裏側に逃げ込むので、表と裏の両面をしっかり干すことが大切です。干したあとはホコリをよくたたき出します。
換気対策でダニ発生を防止する
室内の湿度を下げるには、窓や戸を開けて換気をすることが何よりも大切です。掃除機は必ず窓や戸を開けてかけることが鉄則です。せっかく掃除機でしっかリホコリやダニを吸い取っても、掃除機の排気口から微塵やダニのフンを部屋中にまき散らしては元も子もありません。排気口から出たホコリは、しばらく部屋の中を浮遊しているので、少なくとも1時間は窓を開けたままにします。
殺虫剤など対策用品でダニを退治
じゅうたんやカーペットに振りまいて掃除機で吸い取るパウダータイプ、畳の中に差し込んでスプレーするタイプ、直接畳にスプレーするタイプなどがあります。また防虫シートやカーペットそのものが防ダニ加工してある商品もあります。
また、カーペットなどは取りはずしが簡単で水洗いできるものを使用しましょう。イスは木やスチールにするなども対策のひとつです。畳の上にカーペットを敷くのはやめたいものです。
場所別のダニ退治と対策
畳のダニ対策
日光干しして加熱乾燥させます。梅雨明けの時期にはコンクリートなどの上で裏を2~ 4時間ほど干し、裏側、表側の順にたたいてから掃除機をゆっくりかけ、ダニを退治します。畳を上げた床にも掃除機をかけ、防虫紙を敷いてからセットします。
ソフアのダニ対策
布製のソファやイスは、日光干しのあとたたいてから掃除機をかけます。コツはよくたたいて中にひそんでいるダニを表面に浮き上がらせること。掃除機を何回もかけ、1平方メートル当たり5分くらいかけます。とくに食品カスがたまりやすい縫い目部分や背もたれ、四隅はノズルを替えてていねいに吸い取りましょう。
ベッドのダニ対策
フケやアカがたまるマットレスにはダニが集中するので、上にはベッドパッドやシーツを敷き、こまめに洗濯します。ダニの集まりやすい頭部側や縫い目の部分は掃除機を念入りにかけます。ベッドパッドの替わりに電気毛布を使う方法もあります。マットレスが加熱乾燥されるので、ダニの退治になります。
ぬいぐるみのダニ対策
洗えるものは洗い、そのあと日光干しを2日間してよく乾燥させます。洗えないときは、日光干ししたあとビニール袋に入れてホコリをたたき、掃除機でしっかり吸い取りダニを退治します。