嫌な匂いほど不快なものはありません。家の中では生ゴミとトイレの匂いがとくに気になる所ですが、匂いの発生源は食品の腐敗や、人の体の汚れ、汗、さらにカビによるものなどさまざまです。悪臭対策の基本は、匂いの元をつき止めて取り除くことと、通気をよくして、こもっている空気を追い出してしまうことです。このページでは、そんな嫌な匂いを消す方法を紹介しています。
キッチンの匂い対策
キッチンの悪臭は主に生ゴミです。排水口の生ゴミは、水を切ったらその都度、小さなポリ袋に入れ、袋の口を締めてからポリバケツ等に回収します。排水口はすぐに洗い清潔に保つことが基本です。ポリバケツは必ず蓋をし、直射日光の当たらない涼しい場所に置きます。温度が低いと食品の腐敗を遅らせ、匂いが出にくくなります。排水口やポリバケツは晴れた日には日光干しして乾燥、殺菌しましょう。冷蔵庫内の肉や魚はしっかり包装するか容器に入れ、食品カスや汁こぼれをチェックし、こまめに掃除します。
キッチンの嫌な匂いを消す方法
- 生ゴミの悪臭は消毒用エタノールをスプレーする
- 酢や重曹を排水口のまわりに振りかけておく
- 魚を焼いたあとは、みかんの皮をあぶる
- シンクの排水口は後片付けのあとに熱湯を流す
- 冷蔵庫や電子レンジの中に黒こげのパン、コーヒーや紅茶の出しがら、重曹を入れておく
- 食器棚にはレモンのスライスを入れておく
- 生ゴミを回収して堆肥をつくるディスポーザーを利用する
トイレ、浴室の匂い対策
トイレの悪臭は排泄物が便器やその周辺についているのが原因です。とにかく便器が汚れたらすぐに掃除し、周辺に飛び散った水はねや尿はねは、雑巾やトイレ用シートでこまめに拭きます。とくに便器と床の境目は汚れがこびりつきやすいので念入りに。手拭き、 トィレマット、便座カバーは頻繁に洗い、いつも清潔さを保っておくことが大切です。
浴室の排水口の匂いは、汚れとカビが原因です。日頃の掃除をしっかりとし、月に1~2度はパイプ用洗剤を使って悪臭を絶つようにしましょう。換気扇をまわすときは必ず窓やドアを開け、空気の通りをよくします。
トイレ、浴室の嫌な匂いを消す方法
- トイレの使用後に消臭スプレーを吹きつける
- トイレには芳香剤を置く
- スポンジなどの浴室小物は日光干しして、乾燥、除菌する
- 浴室掃除に使うバケツやブラシは浴室内に置かない
玄関、げた箱の匂い対策
玄関やげた箱は、靴に残った汗や足の脂と棚やげた箱の中に発生したカビが匂いの原因です。玄関の匂いはその家の人にはなんでもなくても、来訪する人にとっては不快に感じることがあります。とくに靴の匂いは独特なので、つねに気配りが必要です。靴はホコリをはらい、温もりや湿気が取れてから収納するとげた箱の汚れや匂いも少なくなります。
玄関、げた箱の嫌な匂いを消す方法
- 靴はこまめに陰干しして乾燥させる
- 玄関とげた箱の中に消臭スプレーを吹きつける
- 玄関に香りの強い花(ユリ、ジャスミンなど)を生ける
- げた箱の中に防カビ剤を入れる
- げた箱の棚に敷いている新聞紙などをこまめに取り替える
室内全般の匂い対策
リビングの臭いの原因はさまざまで、複合臭といわれるものがほとんどです。キッチンからの料理の匂いやタバコなど、さまざまな匂いが組み合わさり、カーテンやソファなどに染みついている場合が多いです。
また、室内で飼う小鳥や小動物、犬、猫などのペットは清潔に保つことを心がけ、部屋(トイレ)には消臭剤の粒を敷いたり、室内に消臭スプレーを吹きつけて匂いを消します。窓を開けて風通しもよくしましょう。
室内全般の嫌な匂いを消す方法
- 観葉植物は有機物の匂いを分解するので脱臭効果があります
- 炭(備長炭など)は消臭作用や湿気取りの効果があります
- 使い終わった緑茶のお茶っ葉をフライパンで乾煎りする
- 重曹スプレー
重曹小さじ2~3杯と水(100ml)を混ぜたものをソファやマット、カーテンにスプレーする