玄関は家の顔とも言える場所です。いつも清潔で明るいイメージを保ちたいものです。掃除が行き届いていることはもちろん、靴が整理整頓され、置き物や傘立てなどもスッキリ置かれていると、家族ばかりでなく、訪れる人も心地よい気持ちになります。玄関の狭い広いにかかわらず、普段からの気配りが大切です。このページでは、きれいになる玄関の掃除の仕方を紹介します。
玄関掃除の仕方
玄関のたたきは外からの砂や泥が入りやすくザラザラしているので、室内と一緒に掃除機をかけるのは抵抗があります。そこで普段の玄関の掃除には茶がらをまき、その湿り気でホコリを吸着させながら、ほうきとチリトリで取る方法が一番合理的です。湿らせた新聞紙をちぎつてまいてもOKです。
汚れが目立つときの掃除の仕方
汚れが目立つときは、ほうきではいたあと水拭きか洗剤拭きします。水洗い可能ならクレンザーをまき、水で湿らせたデッキブラシやスポンジでこすり洗いし、洗剤分をよく流してから雑巾で水気を拭き取り、扉を開けたまま風を通して十分乾かします。
水を流せないマンションなどでは、水で湿らせたスポンジにクレンザーをかけてこすります。水気を嫌う材質の場合は、住宅用洗剤液を薄めてスポンジにつけて拭き、あとは水拭き、カラ拭きです。年に2度程度、玄関用の滑らないワックスを薄く塗ると、普段の掃除もラクです。
玄関マットはこまめにホコリ取りましょう
玄関マットにはドアの外側に置くものと、靴を脱いでスリッパにはき替える所に置くものがあります。外のマットの汚れは泥やホコリが主で、汚れに応じて水洗いします。玄関の中のマットは基本的にはカーペットと同じ要領で手入れし、掃除機で取りにくい糸クズや髪の毛などは、粘着テープを利用します。小さいマットは戸外でホコリをたたき、洗濯機で丸洗いするとラクです。
玄関のたたきにあるマットに靴墨をつけたときは、べンジンをつけた古歯ブラシで靴墨の真上をたたいたあと、洗剤を含ませたスポンジでこすると取れます。
玄関ドアの掃除の仕方
玄関のドアはつい手入れを忘れがちですが、外側は雨風やホコリで意外と汚れています。普段の手入れは、内側は部屋掃除のついでにはたきをかけ、化学雑巾でカラ拭きしておきましょう。
外側は汚れの程度によって異なりますが、 ドアの下部を中心に泥汚れとホコリをほうきかブラシで落とす程度で十分です。というのも、金属製にせよ、木製にせよ、ほとんど塗装してあるので、頻繁に水拭きや洗剤拭きをすると、かえって汚れやすく傷みも早くくるからです。
ドアの汚れが目立ってきたときの掃除の仕方
汚れが目立ってきたら水拭きか洗剤拭きしてスッキリしたいものです。ホコリをはらい、水拭きするか、薄めの住宅用洗剤液で固くしぼったタオルや雑巾でドア全体を上から下に拭きます。ドア付近も同じ要領で拭きます。
格子状のドアなど凸凹の多いドアは、ゴム手袋の上に軍手を重ねてはき、手を直接水や洗剤液につけ、よくしぼってから拭きます。ドアノブ周辺や新聞受けなどの細部もこの方法が便利です。
ドアの蝶つがいやノブはクリームクレンザーか練り歯磨きを古歯ブラシにつけて磨き、そのあとカラ拭きします。蝶つがいにはミシン油を塗っておくと、きしむ音がなくなります。
ワックス塗りや塗装で長持ち
ドアを掃除したあと、よく乾燥させたら床用のワックスを塗っておくとよいでしょう。汚れ防止になり、カラ拭きだけですむので掃除がラクです。また、濃い洗剤で拭くと塗装が剥げてしまうことがあるので十分注意が必要です。剥げてきたら塗装の塗り直しをするのが、長持ちのコツでもあります。3~ 4年を目処に行ないましょう。
げた箱の掃除の仕方
げた箱は単に靴を収納するだけでなく、玄関のインテリアとしての役割もあります。見た目すっきり、上に花など飾っておくと気分も爽快です。げた箱を汚さないためには、靴についた土や砂ボコリをよくはらってから収納することです。また、靴を脱いだあとすぐにしまわず、温もりや湿気が取れてからしまうのもポイントのひとつ。雨の日は水気が完全に取れてから収納します。
げた箱も放っておくとカビが出たり、独特のニオイがします。季節の変わり目の晴れた日に、中をしつかり手入れしましょう。掃除の手順は次のとおりです。
- げた箱の中の靴などをすべて出し、土や砂ボコリを小さいほうきやブラシでかき出し、掃除機でゴミを吸い取る。
- 薄めの住宅用洗剤液で固くしぼった雑巾でげた箱の中をくまなく拭き、そのあと水拭き、カラ拭きする。引き戸や扉も一緒の要領で拭く。
- 戸を開けたまま2~ 3時間、自然に乾燥させる。 ドライヤーで乾かしてもよい。
- 防カビ剤をスプレーし、新聞紙や包装紙の裏を利用して棚に敷く。これは紙が湿気取りの役目と棚の汚れを防ぐ。
- 靴を入れる。大きさ、高さが同じものを揃える。また、使用頻度を考えて優先順位をつける。
げた箱の悪臭を取るには、乾燥した茶がらやコーヒーの出しがらを中に入れておくといいでしょう。また、アルコールを薄めた液でしぼった雑巾で拭くと効果的です。
傘立てやスリッパラックの手入れ
傘立ては、雨や雪の日のあとは必ず水受け皿の水を捨て、日光干しします。金属部は乾いた布でよく拭き、サビ止めにカーワックスを塗っておくと効果的です。
さびた所はスチールウールかサンドペーパーでこすり落としてからワックス塗りを。傘は水分を取って陰干ししたら別の場所に収納しましょう。スリッパラックの中にススやホコリがあると不快な感じです。週に1度は化学雑巾で拭くようにします。