靴はしっかりと手入れすれば何年も履くことができます。愛着の湧いたお気に入りの靴も、お手入れせずに放っておくと汚れがたまって傷みも早くなります。できるだけ長く履き続けるためには、定期的なケアが大切です。今回は、毎日靴を快適に履けるように、ちょっとしたお手入れのコツなどを紹介します。
毎日のお手入れ方法
同じ靴を毎日続けて履いていないでしょうか?はいけません。靴を長持ちさせるには、同じ靴ばかり履かずに、何足かをローテーションしながら履くことが大切です。
個人差はありますが、丸1日靴を履き続けると、靴の中でコップ一杯分の汗をかくといわれています。靴は通気性が有りますので、履いている間も湿気を放出し続けますが、人間の汗の発散量に追いつかず、どんどんと湿ってきます。尚、丸1日履いた靴に溜まった水分は、通常の状態では、翌朝迄に乾かないこともあります。
同じ靴を毎日履くと、靴の中に溜まった湿気が抜け切れず、雑菌が繁殖しやすくなり臭いの原因になります。また、靴の傷みも早くなります。それを防ぐために靴を何足か用意し、2日~3日の間隔をおいて、靴を休ませながら使用することをおすすめします。
靴を休ませるときは、外側に着いたほこりや汚れを、ブラシでさっと落としましょう。靴の内側はウエットティッシュなどで、軽く拭きながらほこりや汚れを取り除きましょう。そして、仕上げに消臭スプレーで除菌をすると、完璧です。
汚れのはげしい運動靴はゴシゴシとこすり洗い
運動靴は、汚れがこびりつくとおちにくいうえ、夏は蒸れて悪臭を放ちよす。こまめに、内側外側を、たわしや靴ブラシ、歯ブラシなどを使い分けて洗いましょう。下洗いをしてから、ぬるま湯に洗剤を溶かして、靴を入れてゴシゴシとこすり洗いをします。
洗剤は住居用合成洗剤を使ったり、洗濯用の酵素入り洗剤などにつけおきして洗います。防水スプレーをかけておくと、雨にあっても安心です。
簡単にブーツをお手入れする方法
ブーツの内側は手が届きにくく、手入れもつい、とどこおりがちです。掃除機の先や、ハンドクリーナーを使えば簡単です。つま先のごみや湿気、縫い目や飾り部分などの汚れも取れます。
靴磨きの布きれの工夫
靴の手入れには、色別に用意した靴クリームと靴ブラシ、汚れ落とし用のクリーナー、そして何枚かの布きれなどが必要です。布はやわらかいものが良いでしょう。
使い勝手の良い磨き布に軍手が使えます。とくにサンダル磨きなど、布きれでは細かい部分まで落としにくい靴に最適です。手にはめてサンダル全体ををこすります。また、ストッキングの中にストッキングを丸めて入れた靴磨きも便利です。
雨でずぶぬれになった靴は早めの処置を
雨でずぶぬれになった靴。早く乾かしたほうがいいことは充分にわかっていても、ついつい帰宅時の雑用に追われてそのままにしがちです。めんどうがらずに、さっと手近の新聞紙か、薄紙を丸めて靴先に詰め込み台所から割箸を調達。紙をしっかり支えるように、靴の中にさし渡します。型くずれの防止にもなります。
靴を上手に乾燥させる方法
雨で靴が濡れてしまった時は、まずは、中敷きなどは取り出して乾いたタオルで拭きます。そして、内側にドライヤーで低温の風をあて、型崩れしないよう新聞やタオルを詰めて形を整え乾燥させます。乾いたら、仕上げに防水スプレーをしておくと、次の手入れがかなり楽になります。
暮らしの知恵袋 靴の裏技
知っているとちょっと便利になったり、いざという時に役立ったりする裏技や、生活の中で役に立つ知恵などを紹介します。
布地の靴をきれいに保つ裏技
白い運動靴は、汚れてくると洗ってもなかなか落とすことができません。そんな時は、新品や洗立てのうちにロウを塗りこんでおきましょう。よく汚れるところで15往復、その他は10往復、擦るのが目安です。これは、泥や汚れが水分と結びつき繊維の中に入ってしまうのを、ロウが守ってくれ、汚れがつきにくくなります。
革靴のお手入れする裏技
革靴に汚れがついてしまった時は、ばななの皮で落とします。ばななの皮の裏の白い部分をこすりつけ、乾いた布でふき取ると、きれいになります。
黒い革靴を磨きたいときの裏技
ブラシやクリームがあれば、越したことはないですが、急を要するときは新聞紙が役立ちます。インクがクリーム代わりになってくれます。
靴に傷がついた時は
靴に傷がついてしまった時は、同色のクレヨンを傷の上から塗り、乾いた布でふき取ってやると目立たなくなります。
靴を買う時は夕方に
靴を買う時は、必ず試着をすると思いますが、朝と夕方では、足の大きさが違う場合がありますのでご用心。特に立ち仕事などをしてむくみのひどい人は、0.5cm以上も変わることがあるそうです。
疲れにくい靴の選び方
足に合っている靴を選ぶのが一番です。購入するとき、試し履きをして選定しましょう。チェックポイントは。幅がピッタリしていて、指先に少し余裕のある靴です。そしてかかと部分がしっかりしていて、靴の中で足がぐらつかない靴を選びましょう。尚、靴底が水平なものより、つま先が少し反り返っているものの方が、負歩き安いです。
疲れにくい靴ひもの結び方
- つま先から数えて、1番目の紐穴、左右に上から紐を通します。その時、左側の紐の長さを5センチ位長くしておくと、後で帳尻が合います。
- 左側の紐を、右側2番目の穴の下から通し、右側の紐を左側3番目の穴の下から通します。
- 右側2番目に通した紐を左側2番目の穴の上から通した後、右側4番目の穴の下から通します。
- 左側3番目に通した紐を右側3番目の穴の上から通した後、左側5番目の穴の下から通します。
- 右側4番目に通した紐を左側4番目の穴の上から通した後、右側5番目の穴の下から通します。
- 左右の紐を結びます。
パラレル結びいう結び方です。均等な力で締め上げています。紐が緩みにくいので長時間歩いても疲れにくいです。
ほどけ難いスニーカーの紐の結び方
靴の紐が通る穴の空いたビーズを4つ用意します。スニーカーの紐を最後に結ぶ前に、紐の先からビーズ1つ通します。そして、蝶結びの輪っかになるところにビーズがくるように結びます。結構、激しい運動をしてもなかなかほどけなくなります。この技はビーズの玉が紐に引っ掛かり、遠心力で外側に力が働いているからです。
靴紐をほどけ難くする方法
蝶結びにするときに、1回くぐらせる所を2回くぐらせて、しっかりと締め付けます。解くときは両端を引くと解けます。これは、結び目に二回通したことで、紐が触れ合う面積が増え、摩擦抵抗を大きくしてほどけ難くしています。その他にも、蝶結びの輪部分を大ききとり、輪同士を結ぶ方法や、結び目に水をたらしてから結ぶ方法もあります。
靴の嫌な臭いを取る方法
靴の嫌な臭いを取るには、10円玉をいくつか靴の中に入れておけば、消えます。
新しい革の臭いを取る方法
革製品を買ったときは、臭いが気になることがあります。そんな時は、固形石鹸をティッシュなどにつつみ、近くに置いておくと臭いが消えます。バックや靴など、中に入れておくと効果的です。
下駄箱の臭いを消す方法
使っていないトイレットペーパーを下駄箱の各段に1ロールづつ置いておくと、嫌な靴の臭いを吸収してくれます。トイレットペーパーは、紙の繊維が、細かい網の目のようになっており、何層にも重なって、フィルターのようになっています。臭いの成分は、この細かい網の目に入って逃げ出せなく成ってしまうのです。1ヶ月ぐらいは効果があります。臭いを吸収したものは、普通にトイレに使えます。しかし、お部屋など広い場所では効果が薄いです。
靴ズレ防止方法
新しく買ってきた靴は、履きなれるまで靴ズレを起こす事が良くあります。そんな時はかかとの部分に石鹸かロウを塗りこんでおくと、いくらか予防できます。
ハイヒールで足の痛みを解消する裏技
使い古しの化粧パフを土踏まずの部分に入れます。ハイヒールはつま先に90%の体重が掛かってしまうので、土踏まずに化粧パフを入れることにより体重が分散されすべり止めにもなり、つま先には60%土踏まずには20%の体重がかかるように変わります。ちなみに普通のスポンジですと滑ってしまって効果がありません。
ブーツをしなやかにする方法
ロングブーツのお手入れで、革をなめらかにしたいときは、1升ビンの中に熱めのお湯を入れ、30分ほどブーツを逆さまにしてかぶせておけば、しなやかになります。
雨の日に靴が滑らなくなる裏技
きれいに拭き取った靴の裏のつま先とかかと部分に、バンソウコウを貼ります。これだけで、かなり滑りにくくなります。一日中、雨の中を歩いてもバンソウコウは取れません。ただし、表面のつるつるしているバンソウコウでは効果がありません。
冷たい靴の中を温かくする裏技
靴の中敷の形に切ったダンボールを、手でさわって少し熱い位に感じるくらいまで、火で温めます。そのダンボールを靴の中に入れ、すぐに靴を履きます。30分ぐらいは十分に温かいです。もっと温かさが長持ちすることもあります。ダンボールは波型の空気層があり、断熱材の働きをしてくれます。また、何枚も紙が重なっているので、蓄熱効果もあります。
雪でも滑りにくい靴にする方法
靴の上から古くなった、靴下を履くと滑りにくくなりますが、格好が悪く実用的ではありません。やはり、靴専用アタッチメントが効果的だと思います。又、歩き方にも注意しましょう。小股で、足の裏全体で着地するようにペタッペタッと歩くと滑り難いです。特に坂道は危険でので、危ないと思ったら横歩きをしましょう。
健康サンダルの汚れを取る方法
イボイボのたくさんついた健康サンダルの汚れをきれいに落とすには、厚紙を用意して、横はサンダルと同じ幅に、長さは前後をサンダルより3~5cm程長めに切ります。そして、200ccのお湯に15gほどの小麦粉を溶かします。これをサンダルに流し込み、汚れに染み込ませます。15秒後サンダルを傾けて余分な小麦粉液を捨て、厚紙をサンダルに履かせて、前後を折り曲げ固定させます。そして、つま先、かかと、イボイボ面の順に3回ずつトントントンと床に叩きつけます。厚紙を抜き取ると、固まった汚れが厚紙にべっとり付いています。そして、細かい汚れは水で洗い流すと綺麗になります。
健康サンダルの汚れを取る方法2
イボイボのたくさんついた健康サンダルの汚れをきれいに落とすには、木工用ボンドを使います。イボイボの上に木工用ボンドザッと塗り、水をたらして、2mmほどの厚さにのばします。そして、天日で丸一日干して乾燥させ、ボンドをはがします。すると、汚れが一緒にくっついてきて、綺麗になります。